噛み合わせ・歯ぎしり

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噛み合わせ・歯ぎしり

大切な歯を長く守っていくために

「歯ぎしり」は、実はお口の中の健康状態を悪化させる大きな原因となり、歯の寿命を縮めることにもつながります。「ちゃんと歯磨きをしているのによく虫歯になる」「つめ物がよく取れる、割れる」「ときどき歯がしみたり、痛くなったりすることがあるが、歯医者さんで診てもらっても、何ともないといわれる」というような原因不明のお口の悩みがあれば、ぜひ北区赤羽の歯医者「あきやまデンタルクリニック」までご相談を。

当院では、患者様の大切な歯をずっと長く守っていくために、歯ぎしりや噛み合わせの治療に力を入れています。

こんな方は歯ぎしりにご注意!

以下のような症状がある方は、睡眠中の歯ぎしりがあるかもしれません。

  • ちゃんと歯を磨いているのに虫歯になりやすい
  • 朝食時などに、噛みにくいことがある
  • つめ物がよくとれる・セラミックが割れる
  • 顎が痛くなりやすい
  • 知覚過敏になりやすい
  • 起床時に顎が疲れている、だるい
  • 歯がすり減っている
  • 歯が欠けたたり割れたりしたことがある
  • 歯がときどき痛くなるが歯医者でも原因が分からないといわれる、など

しっかり磨いても、歯ぎしりや食いしばりのせいで虫歯になることも

しっかり磨いても、歯ぎしりや食いしばりの癖で虫歯になることも。

ちゃんとケアしているのに、なぜかよく虫歯になる、歯がしみる、つめ物が外れる、セラミックが欠ける、顎関節症になりやすいなど、お口の中の原因不明のトラブルが頻繁に起きる場合は、「かくれ歯ぎしり 」や「くいしばり」が原因となっていることがあります。

実は10人に1人は、通常よりも強い歯ぎしりやくいしばりの癖があるといわれています。歯ぎしりといえば「ギリギリ」という音をイメージしがちですが、実際には音がするのは2~3割といわれていて、音がしない方が多く、ご本人はもちろん、一緒に寝ているご家族も気づかないことがあります。

しかも、疲れたときや、季節の変わり目などの、寝苦しいときだけに歯ぎしりをする……といった方も多く、気づかないまま、歯へのダメージが蓄積してしまうことも珍しくありません。歯ぎしりの原因はストレスや遺伝が考えられていますが、現時点でははっきりとわかっていません。

歯ぎしりで歯が悪くなるメカニズム

歯ぎしりで歯が悪くなるメカニズム

それでは、なぜ歯ぎしりをすると歯に良くないのか?簡単にいえば「歯に大きな負担がかかるから・歯を無駄に消耗してしまうから」です。

睡眠中は意識的な力のコントロールができないため、人によっては、昼間の3倍の力で噛んでいることも。噛む力はその人の体重くらいあるといわれているので、体重60kgの方なら、夜間には瞬間的に200kg近くの力が歯にかかっている可能性もあるのです。

これだけ強い力がかかれば、いくら固い歯でも微細なヒビが入ってしまいます。そして何かの拍子に歯が欠けたり、ヒビから細菌が入って、虫歯が急速に進行することもあります。またつめ物に過剰な力がかかって割れたり、接着材が少しづつはがれて外れやすくなります。

また歯ぎしりがあると、歯を支える骨に過剰な力がかかるため、歯周病によるあごの骨の吸収が、通常の3倍も速いといわれています。その他、歯を支える骨が痩せて、敏感な歯の付け根部分が露出し、知覚過敏になることも……。他にも、顎の痛みや、歯が根元から折れる「歯根破折」、あごが痛くなったり口が開けにくくなったりする「顎関節症」などの原因となることもあります。虫歯・歯周病の治療をちゃんとしているのに、歯ぎしりのために歯の根が割れて、歯を抜かないといけなくなることもあるのです。

歯ぎしりの治療法

歯ぎしりは寝ている間に無意識にするので、歯ぎしりそのものを止めることはできません。そのため、歯ぎしりから歯や顎の骨、顎関節などを守る対処療法が中心となります。具体的には、睡眠時に「ナイトガード」とよばれるマウスピースを装着します。欧米ではナイトガードは一般的に広く知られており、ドラッグストアで既製品が売られていることもあります。マウスピースが歯の代わりに摩耗してくれることによってクッションになり、歯ぎしりによる歯へのダメージを軽減できます。歯ぎしり予防用のナイトガードは、保険適用で、費用は約3,000~5,000円程度です。

マウスピース(ナイトガード、スプリント)について

マウスピース(ナイトガード、スプリント)について

基本的には、お口の形に合わせて作られた厚さ1~2mmの薄いプラスチックのプレートを睡眠時に装着します。
顎関節症や睡眠時無呼吸症候群、スポーツの場合などにマウスピースを使うケースもありますが、それぞれ適したマウスピースが異なります。当院では患者様のご要望や目的に合わせて、厚み、固さまで一人ひとりに合ったマウスピースをご提案しています。

セラミックを守る効果も

歯ぎしりをしていると、長い時間、無意識のうちに強い力でかんでしまうため、せっかく入れたセラミックのつめ物が欠けたり割れたりしてしまうことがあります。就寝時にマウスピースを入れておけば、睡眠中に加わる過剰な力を吸収できるので、セラミックを長持ちさせることができます。

マウスピース作成の流れ

マウスピース作成の流れ

基本的には、歯の型採りをして、次回には入ります。その後は、何回かご来院いただいて調整します。最初は締め付けや違和感を感じる患者様もいらっしゃいますが、ほとんどの方はしばらくすると慣れてきます。

なお、マウスピースは消耗品のため、歯ぎしりの強い方では割れたり穴があいたりするなどして、1~2年で作り替えが必要になることもあります。しかし、歯を傷めたり失ったりして治療を受けることに比べれば、コストパフォーマンスはよいといえるのではないでしょうか。

スポーツ用マウスガードとは

スポーツ用マウスガードとは

スポーツ時の衝撃の緩和、ケガの防止などのために使用されるマウスピースです。衝突や転倒によって歯が折れたり欠けたりすることを防ぎ、衝撃による脳震盪や顎の痛みなどの予防にもつながります。ボクシング、アメフト、ラグビー、アイスホッケーなど、マウスガードの着用が義務づけられているスポーツもあります。

またスポーツをしているときは歯を強く噛みしめるため、過剰な力によって歯が悪くなることがあります。その予防にも、マウスガードの使用が効果的です。市販のマウスガードはなかなかお口に合わない場合も多いため、歯科医院でお口の形に合わせて専用のものを作る方が、外れにくくて違和感が少なく、歯を保護する効果も高まります。
*保険外診療

スポーツ用マウスガードとは

マウスガードの価格はデザインや材質によって異なりますので、詳細は当院までお気軽におたずねください。

マウスピース(ナイトガード)やスポーツ用マウスガードの手入れはどのようにすればいい?

朝起きてマウスピース(ナイトガード)を外したら、水で洗って乾燥した状態でケースなどに入れて保管します。マウスピースは熱に弱いため、お湯ではなく水で洗います。ブラシを使って汚れを落とす場合は、マウスピースを傷つけないように柔らかいブラシか、義歯(入れ歯)専用のブラシを使いましょう。

長期間使用していると着色することがあるため、週2~3回程度、日中などの使用しない時間帯に義歯洗浄剤、またはマウスピース専用の洗浄剤に漬けておきましょう。